小学校のころから行きたかったルーマニア。
チェコから日本へ帰国する途中、1つの夢をかなえるために寄り道しました。
2020年2月28日 ~ 3月5日
今回はチェコに4か月滞在しましたが、実はルーマニアに行きたかったというのが、最初のきっかけでした。ただ、ビザの関係などで制度的に長期滞在が難しかったので、なんとなく雰囲気が近そうだったチェコに行きました。そして、チェコから日本に帰る途中、ルーマニアにも寄り道して1週間滞在しました。
では、なぜルーマニアに行きたかったのか、実際に行ってみたどうだったかについて、ここでは書きたいと思います。
しかし、内容はあまりにも個人的な思いが強く、役に立ちそうなことも書いていません。興味のある人だけ進むことをお勧めします。
僕がルーマニアという国を知ったきっかけは、小学校の時にやっていたハリー・ポッターのゲームの台詞の中に「ルーマニア」という国名が出てきたことです。ゲームの雰囲気も相まって、勝手に魔術的かつ神秘的な雰囲気を感じ取り、そのイメージがずっと頭に残って、心を引き寄せ続けていました。それ以来、絶対にいつかルーマニアを訪れたいと思っていました。現実を見ることはイメージが壊れてしまう可能性もあって少し怖い部分もありましたが、それでも実際に体験することは僕にとってやらなくてはいけないことの1つだったのです。
大げさかもしれませんが、何かどうしてもやりたいことがあると、僕は将来自分が死ぬ直前、ベッドに横たわっているシーンが頭に浮かびます。もう体が動かなくなり、横になるしかできなくなって、でもそれなりに意識がハッキリしている中、「ああ、そういえばルーマニアに行けなかったなぁ」と後悔するのです。絶対にそんな風にはなりたくない。
ルーマニアの首都ブカレストを訪れると、正直言って、あまり住みたいと思える場所ではありませんでした。建物は全体的に薄汚く、景観を無視した室外機はよく目立ち、壁に貼られている広告はあとから取ってつけたようです。
しかし一方で、魔術を宿っていそうな雰囲気は思っていたとおりでした。僕は魔法なんて99%ないと思うけど、もしも魔術師がいるならきっとこういう場所だろう、というイメージです。ビルとビルの間を、ホウキに乗った魔法使いが横切っても違和感がない風景です。
さらに、どうやらルーマニアには国が公認する「占い師」という職業があるそうです。占いが当たらないと罰金になるんだとか。実際には会わなかったので実在するかは確認していませんが、こういう情報がでてくるだけでも想像していたとおりだと安心しました。
実際に訪れる前のルーマニアのイメージは、実際にその通りだと確認できました。
もうよほどのことがないと、訪れることがないでしょう。
小学生の頃からの想像を形に残して永久保存することができたような、ホッとした気分です。
20年近くも心に残していた宿題に1つ区切りをつけて、安心して日本に帰国しました。
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