ダン・ブラウンの小説『天使と悪魔』の舞台となった、イタリア・ローマ。
中学生のときには何度も繰り返して読み、絶対にいつか行きたいと思っていました。
チェコから片道2時間ということで、バイトの3連休を使って行ってきました。
2020年1月31日 ~ 2月2日
ヨーロッパの地図を眺めていたら、イタリアが目につきました。
「この前ドイツ行ったし、イタリアもいけるんじゃね?」と即決。近いから、行かなきゃ損ですね。海外に住むと気持ちが大きくなることもあり、軽いノリで決められます。
イタリアに行きたいと思っていた理由はいくつかあって・・・
・ローマを舞台とした小説『天使と悪魔』が大好き。
・親が新婚旅行で行ったイタリアがすっごくよかったという話を、昔から何回も聞いていた。
・イタリア料理が好きだから、本場で食べてみたい。
特に『天使と悪魔』は好きで、中学生の時に何度も読みました。映画化もされたので、ご存じの方も多いと思います。ローマやバチカンに実在する建物や銅像などを舞台に繰り広げられるサスペンス映画です。
プラハのうちから出発です。最寄りのトラム乗り場 Slavia。朝4時の出発だったので夜間運行になります(本数やルートは減るが、24時間走っているので便利)。
プラハ空港です。
ヨーロッパ内を飛行機で移動する際は、Ryan Air(ライアン・エア) 一択だと思います。ヨーロッパ内の LCC では一強となっている存在で、運が良ければ2000円とかのチケットも手に入るそうです。まあ僕は普通の値段で買いましたが、プラハ~ローマが往復で 3044kč(€129.15)、日本円で約13,000円です。直線距離では札幌~名古屋くらい(約920km)なので、まあまあ安いかなって感じですね。安いのを狙えば1万円以下でゲットできると思うのですが、2週間前くらいに思い立ってチケットを買ったからしょうがないと思います。
ちなみに Ryan Air に搭乗する際には色々ルールがあるので、よーく調べておいてください。日本語でも十分情報は出ています。
簡単にここで書いておきます。「守らなくても、行けばなんとかなるっしょ」と思うと、痛い目にあうそうです。
□ 荷物の大きさをオーバーしないこと
□ 絶対に事前にオンラインチェックインをすること(罰金€55)
□ 搭乗券を印刷する or アプリで搭乗券を表示できるようにすること
他にもビザチェックが必要な場合があるのですが、念のため聞いたら不要と言われました。多分、プラハとローマはいずれもシェンゲン圏内だからだと思います。シェンゲン圏外に行く場合は必要になるかもしれないのですが、いずれにしても事前によく調べておいてください。僕が調べて分かりやすかったサイトはありますが、ルール改正で古くなる可能性があるので、あえてリンクは貼らないです。
そんなわけで、朝9時、イタリアの Ciampino(チャンピーノ)空港に到着です。
Terravision というバスで、ローマ市内に到着。メインのテルミニ駅ですね。
先に予約していたホステルにチェックインして、宿代を払いました。荷物を置いていくのは €3 かかるというので、持って観光に行きました。ナップサック1個で最小限にしておいてよかった。
まず地下鉄に乗って、バチカン市国へ向かいます。地下鉄の切符の自動販売機には、買い方を教えようと強引に話しかけてくる人たちがいるので、無視しましょう。地下鉄はスリが多いらしいので要注意です。
バチカンのサン・ピエトロ広場に到着です。
写真だと分かりにくいのですが、360度から銅像に見張られているせいか、緊張感があります。中央のオベリスクの足元は、『天使と悪魔』で2人目の枢機卿が殺されたところです。
サン・ピエトロ大聖堂に入ります。さすがキリスト教の聖地。チェコでも同じようなゴシック建築の教会はいくつも見ましたが、大きさも装飾品の華やかさも緊張感も、全部違う。
頂上からローマの街を一望。
サンタンジェロ城。『天使と悪魔』ではイルミナティの拠点とされていて、ハサシンの隠れ家にもなっていました。
巨大な岩の上に建てられたような構造をしています。この岩はどこから来たのか、どうやって建てられたのか、異様な雰囲気があります。
時間もありますし、街並みもゆっくり見たいので、歩いて移動しました。村上春樹の『遠い太鼓』という旅行記が好きなのですが、ローマで暮らしていたときのこのあたりの徒歩移動などについても書かれているので、距離感がわかります。
ポポロ広場に到着。
広場に面したところにあるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会に行きます。ここも『天使と悪魔』の舞台となり、1人目の枢機卿が殺された「キージ礼拝堂」が中にあります。
1日目の観光はここまで。夕飯は、ホステルから徒歩10分のところにあった、Pinsere というピザ屋で食べました。ここがめちゃめちゃうまかった。ぜひ行ってほしいです。価格も1枚€5 くらいと良心的。
テイクアウト専門となっていますが、店内の小さいテーブルで立ち食いができます。
Pinsere の近くにある Gelateria La Romana というジェラート屋(店のホームページ)も、すっごくおいしかったです。次の日の夜も来てしまいました。色々メニューがあるのですが、シンプルなアイスが一番おいしかったです。
ちなみに、宿泊代を現金で払ったのになぜかクレジットカードからも引かれていました。受付で事情を説明して、1か月後に返金してもらいました。
2日目。あいにくの雨です。
まずコロッセオに行きました。
中に入ろうかと思ったのですが、どうやら事前にチケットを購入しないとものすごく並ぶことになるようです。
他にも行きたいところがたくさんあるので、外だけ見てよしとします。
そのあと、『ローマの休日』のワンシーンでも有名な真実の口がある、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会に行きました。
手を食べられるための列に並びます。が、それほど待ちません。15分で番が回ってきました。
次に向かうのはパンテノンです。徒歩で向かう途中、街の中に歴史を感じるような建物といくつも出会います。
パンテノン。『天使と悪魔』では、主人公のラングドンが最初の殺人現場がここだと勘違いします。
天井にある天窓は、本当に穴が開いているんですね。雨が入ってきて、ここだけ床が濡れていました。
徒歩でナヴォーナ広場へ。
メインのモニュメントは『四大河の噴水』です。『天使と悪魔』ではラングドンとハサシンが戦う場所でもあります(この話ばっかり)。戦いのカギとなる「泡発生ホース」らしきものもチェック。
このあたりでバイトのグループチャットから「体調不良で、明日いけません。誰か入れませんか」との連絡が。「明日は夕方から行けますよ」と返事をする。
さらに、観光客に「Can you take photo?」と聞かれ「Sure.」と答えると、今度は「日本人ですか?」と言われたので「そうですよ」と返す。マルタ島に留学している方でした。
最後に訪れたのが、サンタ・マリア・デラ・ヴィットリア教会。『天使と悪魔』の3人目の枢機卿が殺された場所です。 物語でも重要な『聖テレーザの法悦』が、思ったより大きくて驚きました。
これで全部だと思ったのですが、スペイン広場に行き忘れていたことに気づいたので、戻ります。映画『ローマの休日』のワンシーンで、後ろにある時計の針が一気に進む(つまり何度も撮り直しした)ことでも有名ですね。 昔ローマの休日を見たときは「有名な映画だし、教養として見ておかないとなあ」という動機でしたが、まさかローマを訪れるなんて。見ておいてよかったです。
階段の上から。
また徒歩でホステルに向かいます。
ホテル・ベルニーニ。高級ホテルらしいですね。『天使と悪魔』では主人公のラングドンが宿泊しますが、この時には覚えていませんでした。
大きい通りでもないのに、こんなすごい彫刻が飾られてるんですよ。
ローマですね。
翌朝は朝9時20分発の飛行機でプラハに帰ります。
往路で使った Terravision では間に合いません。6時30分発の Flixbus で、Ciampino 空港を行きました。
11時すぎ、プラハに帰りました。お疲れ様です!
このあと、夕方のシフトからバイトに行きましたとさ。
<はじめに> チェコの生活ってどんな感じ?
準備
到着初動
生活
国内旅行
国外旅行
コラム
旅の終わりに