2017年6月7日

ceroの音楽の変化とともに、趣味が変わる

cero の新曲「陸の上の晩餐」が素晴らしい。

KIRINビールのための書き下ろされた新曲で、2つの味に合わせて2種類のアレンジが用意されている。JPLのほうがポップで聞きやすく、再生回数が多いが、ceroにとって新機軸なのは IPL の方だろうと思う。

新機軸。ceroは次々と脱皮を繰り返していくバンドだ。その変化のスピードは目を覆うばかりで、何度も驚かされてきた。

僕はceroを聞くようになったのは、去年(2016年)の1月と比較的最近だ。在日ファンクが cero とツーマンでライブをやるというので、予習したのがきっかけだ(なので、まだファンとしては新参者です)。
Youtube で聞いた Contemporary Tokyo Cruise が耳からこびりついて離れなくなり(いかないで 光よ 私たちは ここにいます 巻き戻しして…)、最初に購入したアルバム『My Lost City』からのめりこんだ。買ったのがライブ前日だったため、もっと早く買ってライブまでに聞き込みべきだったと後悔した。

それからはWorld Record, Yellow Magus, Orphans, Obscure Ride と、リリース済みの CD を次々と購入した。2016年はこればっかり繰り返して聞いていたように思う。まるで2016年は、 cero の通ってきた道を1年間に凝縮したようだった。

cero の音楽の変化に合わせて、僕の趣味も確実に変化した。特に、3rd アルバムの Obscure Ride を聞いてからはそのように思う。このアルバムを最初に聞いたときの正直な感想は「なにこれ、全然楽しくないじゃん」だった。リズムは遅いし、全体的に落ち着きすぎてる、と思った。でも何度も何度も聞くうちに、このゆったりとした心地いいリズムが、だんだんクセになってきた。
この音楽が「ネオソウル」だと知ってからは、すぐに D'Angello の Voodoo と Black Messiah を買った。一発で好きになった。どちらのアルバムも、今では大のお気に入りだ。

しかしこうしている間にも cero はさらに変化を続けていた。昨年のModern Steps Tour ではサポートメンバーを一新して新編成となったが、昨年12月に名古屋で見たライブでは、これまでの曲も全く別のものに生まれ変わっていた。恐らく今は AOR の方向に進んでいるのだと思う。ライブポスターは Steely Dan の Gaucho のパロディーだったし、陸の上の晩餐は、僕の知ってる音楽の中では、Fourplay の Between the Sheets に雰囲気がそっくりだ。
しかし実は、個人的にはAORに対して苦手意識がある。幼い頃に父が車の中で Fourplay をずっと流していたのを聞いていたのだが、あれは子供には難しすぎた。そのころの名残で、今でも若干の拒否反応があるのだ。

ceroをきっかけに、AORへの苦手意識も拭い去れるのかな。

さて、次のアルバムは新編成となってから初の音源となるので、どうなるのか期待しています。とはいえ、シングルが出たばかりだから、しばらく待たなくてはいけなさそうですけどね。本当はこの最新のシングルのよさについても語りたいのですが(特に街の報せのPVは本当に素晴らしい)、僕の言いたいことが全部書いてあるサイトがあったので、リンクを貼るにとどめておきます。

ceroの新曲「街の報せ」邦楽と洋楽のいいとこどり - BASEMENT-TIMES

僕のつたない文章ではあれなので、終わりに cero をより一段深く理解するための道しるべとなるサイトをリンクします。

公式サイトのインタビュー集

『My Lost City』は、君の足元に その1 ~ceroの音を聴け~Add Star - 静寂(しじま)を待ちながら
cero『My Lost City』 - 青春ゾンビ

cero 『Obscure Ride』(Raw) - いまここでどこでもない