2016年7月16日

へそ曲がりのジレンマ

 「人気に乗るか、距離を置くか」という問題は、天邪鬼な人たちにとって非常に難しい問題です。

 たくさんの人にウケるのは、単に広告に踊らされているという場合がよくありますが、一方で、真実それが秀でているからウケている、という場合も多分にあるからです。

 僕の数少ない経験則の1つに「行列ができる店は美味しくない」というものがあります。これは前者のパターン。
 若者に大人気なスイーツの店に数回行ったことがありますが、正直僕の口には合いませんでした。単に甘いだけで、いかにも不健康な味。
 中には意外と悪くないのもありましたが、とにかく高い。あのクオリティを半分の値段で楽しめる店だったら、3軒すぐに挙げられます。
 僕はあまりテレビを見ないのでわかりませんが、多分どこかで大々的に広告を打ってるんだろうなと想像します。

 後者の実際に秀でているから人気がある、という例もいくらでも挙げられますが、分かりやすいところで言うとビートルズでしょうか。
 僕はあの時代を生きていないから詳しいところは分かりませんが、最初のアイドルっぽい売り方をしていた時はともかく、それ以外は確実に中身だったのでしょう。ジョンの歌詞の思想が…みたいなことを言われていた時には、もう広告で外側を取り繕う必要なんてなかったのだと思います。

 

 どうしてこんなことを書いているのかというと、今更ながら半沢直樹を読んでいるからです。
 「倍返しだ!」が流行語になって、ドラマが視聴率50%越え…と社会現象みたいになってしまうと、へそ曲がりな僕は距離を置いてしまうのですが「あれから3年たったし、そんなに人気が出るなんてどんなものなのかな…」と思って文庫本で『俺たちバブル入行組』を読んでみたところ、メチャクチャ面白くてハマりました。
 事情があってしばらくインターネットが使えなかったため、ひたすらページをめくる毎日でした。

 こんなに面白いんだったらあの時読んでおくんだった、と思うと同時に、そういうのは大衆迎合するみたいでイヤだな、とジレンマに苦しむ天邪鬼なのです(僕のことです)。

 次こそコピーライターのこと書きますっ(汗)