2019年1月4日

『ムジカ・ピッコリーノ』シーズン6の感想を書き出していく

ムジカ・ピッコリーノのシーズン1~5について、以前感想を書きました。

シーズン6も去年の9月に終わり、録画したものを3周見ましたので、今回も感想を書こうと思います。

例によって、番組用語は説明なしでバシバシ使いますので、あしからず。

・第1話がすごくよかったです。番組の柱だったアリーナが抜けたことに対して、視聴者の一人として不安もあったけど、第1話を見て「あ、大丈夫だ」って思いました。既存のファンの期待を裏切らず、それと同時に、これからの展開について可能性を感じさせてくれる、新シーズンの始まりとして、すばらしい回だったと思います。スタッフが考え抜いたことが詰め込まれていることが伝わってくるようでした。
ストーリーとしては、モンストロの歌詞は分かるもののメロディーが分からず、みなで色々なメロディーを聞かせて正解を探すと言うもの。これは間違いなく、第1シーズン第1話のセルフパロディですね。新しい旅の始まりを感じさせる演出です。
曲はくるりの『ばらの花』。くるりというチョイスがGOOD!
演奏は OKAMOTO'S のオカモトショウと、ペトロールズの長岡亮介。番組を見ながら、「このギターの人、誰だっけ・・・?」と記憶があいまいだったのですが、エンディングで名前を見て「ペトロールズの人だ!」と思い出しました。ボーカル・パーカッションは名前を初めて見たのですが、オカモトショウという名前を見て、多分 OKAMOTO'S のボーカルか、と想像がつきました(ハマ・オカモトしか知らなかった。すいません)

・今シーズンは全編通して、ボーカルとコーラスが印象的でした。キャスティングがほとんどみんな、メインボーカルを張れる人たちです。ペトロールズのボーカル、OKAMOTO'S のボーカル、ハッチハッチェルバンドのボーカルが集まっています。これだけ各有名バンドのメインボーカルが集まる編成があるのか、というくらい豪華なメンツです。それに加えて、フローラの大人顔負けの歌声に、ピッピが高音にきれいな色づけをして(合唱の中に子供の声が入ってると、こんなにも映えるんですね)、すばらしいコンビネーションでした。特に『ClickSong』 と『怒りの日』は傑作でした。基本的にはフローラがメインボーカルを担当しながらも、曲に合わせて自由にメインボーカルが変わる(ジュリオ船長の担当楽器も変わる)変幻自在っぷりも、見ていて面白かったです。

・最終回の1つ前の回の『Don't worry, be happy』。僕的にシーズン6のベストは、この回でした。
前述のように、声のすごさを随所に見せていた今シーズン。最後にまさかの「楽器を使わずに声だけ」という大胆なキメに、ころりとヤられてしまった気分です。これまでの声に重きを置いた演奏(もっというと、そもそもこのメンバー自体)が、この回に向けての伏線だったんじゃないかと思うほどです。楽器を奪われても、声と体だけで演奏してモンストロを治療する様子は、見ていてちょっと泣きそうになりました(この曲のメロディーも泣ける)。

・どの演奏でも、ロッソさんのギターの存在感に迫力がありました。ずっと目がそこに行ってしまうくらい。
ペトロールズは長岡亮介がメインみたいなところがあるし、ボーカルもやってるから、存在感があって当然だと思っていました。でも、ムジカピッコリーノの5人編成の中にいても、しかもボーカルが他の人でも、全く変わらないず長岡亮介は長岡亮介でした。
ロッソさんのギターについては、インタビューでオカモトショウが話していたので、リンクを張っておきます。

・期待はずれだったを少しだけ挙げると、すべてを通して解説VTRで面白いものがなかったことでしょうか。
以前も書いたように、第1シーズンの解説VTRがきっかけで、この番組に引き込まれたところがあります。第1、2シーズンのようなユニークさはさすがにもうないのかと、少しがっかりでした。
でもこの番組自体、10分という短い時間の中に音楽とそれ以外の要素が複合的に積み重なっているので、その中の1要素だけに期待するのがよくないのでしょうね。シーズンごとに、たくさんある要素の中のどこに重きを置くのかが異なっているので、1カ所だけあげつらって否定的な意見を述べるべきではない番組なのかなとも思います。

・ついでに、今シーズンはCD化がないのでしょうか? CDが発売されたら買うつもりで、録画したのを消してしまったので、これで発売されなかったらちょっとショック。期待してます。

2018年11月17日

石垣島を自転車でぶっ飛ばす <当日編>

準備編 の続きです。

石垣島の市街地でマウンテンバイクをレンタルし、西海岸沿いへ。時計回りに出発です。
時刻は11時15分。


↑ ここから時計回りに出発

自転車で走るときのルールは、①左側通行 ②車道を走る(歩道はNG) です。といっても、石垣島で歩道があるのは市街地だけ。10分もしないうちに、車道だけの道に入ります。

石垣島 西海岸
このような道を、ひたすらに進んでいきます。

サトウキビ畑は、いたるところで見つかります。人の身長以上に育つんですね。
石垣島 さとうきび畑

出発から45分。宮良農園に到着。黒糖ジンジャーを飲んで休憩。

宮良農園 外観
宮良農園 黒糖ジンジャー

15分ほど休憩して、再出発。どこを切り取っても、絵になる風景です。
宮良農園

宮良農園
12時35分(出発から1時間20分)、やいま村に到着です。石垣島では定番の、八重山そばを食べました。

宮良農園
地図を見ると、石垣島の観光では定番の川平湾までのおよそ中間の位置にいます。ここまで1時間くらいで来ているということは、あと1時間で行けるんじゃないの? 帰りも同じく2時間かかるとすれば、5時くらいには帰って来れそう。ということで、川平湾を目指します。

やいま村からしばらくは、浜辺に沿った平らな道を走ります。あとから思い返しても、景色の良さ、走りやすさを考えて、ここが最高でした。

石垣島 西海岸沿い
こういうベタな写真が撮りたくなる。

石垣島 マングローブ
海辺には、熱帯・亜熱帯に分布するマングローブが見られます。

自転車を止めて、誘われるように砂浜に歩いていく。
波が来るギリギリのところまで歩いていく。かがんで、両手を水に浸す。おもったより冷たくないんだな。両手をわしゃわしゃっ!と動かすと、水泡が広がる。その動きを目で追う。水泡がやがて消えたが、まだ何かが動いていることに気づく。小さな魚だ。カニもいる。振り返ると、浜辺にはヤドカリもたくさんいた。
子供のときにあったな、こんな感じ。

石垣島 西海岸沿い
こういうベタな写真が撮りたくなる。


このあたりはアップダウンが激しいです。これまでずっと海岸沿いの平らな道を走ってきたのが、一気に海抜約40mまで上がります。ローギアにしてスローペースで登ります。と思ったら、今度は急降下。体感速度としては40~50km/hくらい。「転んだらヤバい!」と思うほどの、命の危機を感じるスピードでした。車には追い付かなかったので、実際は30km/hくらいなのでしょう。かと思えば、また上り坂。そして下り坂。川平湾までの道のりの、最後の試練です。

坂を下り終えると、すぐに川平湾に到着です。時刻は14時すぎ(出発から3時間)。

川平湾

ぱっと見、息をのむキレイさでした。海が青い。蛍光ペンのような、パステルカラーの青です。自然でこんな色が作れるんだ。島の緑も鮮やかで、砂浜と船舶の白色が、色のコントラストが映えます。
5分くらい見たら「OK。とりあえず分かった」と感動の波が引いた感じになりました。あとは事務的に眺める作業に入ります。すぐ出発しないのは、川平湾の景色に見とれているわけではなく、行きの疲れを回復するためです。
でも、ただ疲れをいやすだけの時間、目の前に広がっているのが川平湾の絶景というのは、ある意味ものすごく贅沢な過ごし方ですよね。

帰りは、いきなり心臓破りの坂が立ちはだかります。今来た道を帰るのですから当然なのですが、回復したと思った矢先、またもや疲れが復活します。

「もうだめだ・・・」と思ったところに、川平マエタケ農場があったので、休憩所に立ち寄ります。入口ではヤギがお出迎え。マンゴーバナナジュースは絶品でした。
川平マエタケ農場 ヤギ
川平マエタケ農場 マンゴーバナナジュース
「街から川平湾に向かってるんですか?」「いや、さっき川平湾に行って、今帰りなんですよ」という話から、店員さんに島のことを色々教えてもらいました。
川平マエタケ農場 外観
川平マエタケ農場 屋上
↑屋上からの景色

川平マエタケ農場が今回の道のりで一番標高の高いところでした。ここからは山を下り、ノンストップで市街地まで向かいます。

石垣島 西海岸
およそだいたいの距離を知っていることによる心の余裕と、「もうアップダウンはない」という安心感で、休憩なしで一気に進んでしまいました。行きよりも、はるかに短く感じます(リターン・トリップ・エフェクトというらしい)。

寄り道をしなかったため、16時半には市街地に到着です。帰りの所要時間は、1時間45分ほどでした。沖縄は日が暮れるのが1時間ほど遅いので、まだ真昼のように明るいです。

石垣島 丸玄新栄自転車商会
↑自転車を借りた丸玄新栄自転車商会

そんなわけで石垣島を1/4周だけ自転車でぶっ飛ばしてきました。ママチャリしか乗ったことがなかったのですが、マウンテンバイクって本当に軽くて、快適な旅になりました。自転車にハマる人の気持ちがちょっと分かったような気がします。

2018年11月9日

石垣島を自転車でぶっ飛ばす <準備編>

学生時代、誰もが一度は「自転車でめちゃめちゃ遠くまで行きたくなる」衝動におそわれると思います。

中学のとき、静岡市から焼津市まで自転車で行くクラスメイトがいました。部活終わりに、往復30kmです。なかなかやりますね。
大学のときのバイト仲間には、千葉市から木更津のアウトレットまでママチャリで行くバカがいました。しかも真夏。往復90km。頭おかしいです。

自分もそこまで遠くはないものの、中学時代に数回、3時間かけて往復20kmくらいしました。コロンブスの大航海と自分を重ねて(そのとき社会で習ったばかり)、大海原へでるような気持ちでワクワクしたものです。

社会人3年目にもなって、久しぶりにその衝動におそわれた僕は、石垣島を自転車でぶっ飛ばすことにしました。

まずは情報収集。GoogleMap で測定すると、石垣島1周でおよそ120kmであることが分かります。「ぶっ飛ばす」と張り切っていたのに、120kmという数字を見て、早速弱気になっている自分がいることに気が付きます。

いやいや、、、落ち着いて、、、冷静に考えましょう。
120km なので、20km/h だとして6時間。休憩を入れると8時間。さらにママチャリ経験しかないので、もっと時間がかかることが予測されます。体力に自信があるわけでもないので、、、うん、やっぱり無理だ。1周は厳しそうだと見当がつきました。

Googleで「石垣島 サイクリング」と検索すると、体験談が書かれたブログはすぐに見つかります。

やはりみなさん、8時間くらいはかかっていますね。1つ目の方はマウンテンバイクを飛行機で輸送するほどの経験者。それでも「お尻が痛い」と書いています。3つ目の方は空港からそのまま出発するという強者です。
アップダウンが激しいというのは、みなさん共通して書かれていますね。

素人が島一周を目指すのはやめましょう。行けるところまで行く。やばくなる前に帰る。一周することは目的じゃない。だって、楽しむために行ってるんだもの。 それくらいの軽い気持ちで臨むことにしました。

サイクリング当日。最高気温28度。直射日光がするどいです。愛知はコートを着るほど寒かったのに、こちらは完全に夏の気候です。

港近くのブルーカフェでモーニングをいただいて腹ごしらえ。窓から見える景色は、まるで日本じゃないみたい。

とぼとぼ日陰を選んで歩き、丸玄新栄自転車商会へ向かいます。マウンテンバイクが1日1500円でレンタルできました。

11時。いよいよ出発! どこまで行けるかな。海岸沿いを走りながら、まずは13km先の やいま村 を目指します。

<当日編>に続く

2018年8月19日

ライブを3ヶ月で12ステージ見たので全部感想を書く(後編)

前回に続き、5~7月に見たライブの感想です。今回は後半。

5月 蓮沼執太フィル在日ファンクJohn John FestivalNulbarich優河
6月 VIDEOTAPEMUSICD.A.N.cero
7月 キセル在日ファンクH ZETT Mハッチハッチェルバンド

2018年6月15日 cero “POLY LIFE MULTI SOUL” 発売記念全国ワンマンツアー  @ 名古屋ダイヤモンドホール

  cero

めちゃめちゃ楽しみにしていた cero のレコ発ツアー。最新の4thアルバム「Poly Life Multi Soul」は最高で、毎日のように聞いていました。すごいと思っていた前作の「Obscure Ride」 が物足りなく感じるくらいです。前作はロバートグラスパーに影響を受けた、日本でブラックミュージックが流行りだすきっかけとなったアルバムでした。これは当時最先端ではありましたが、そのあと似たような曲があふれ(それこそNulbarichとか)、すごいんだけど他の追従を許す作品でもありました。でも、今回のアルバムは、ちょっと他の人は追従できないんじゃないかと思うほど飛び抜けてます。

この日のセットリストは、ほとんどアルバムの曲順のまんま(夜になると鮭は はなし。Double Exposure と Buzzle Bee Ride は逆だったけど、あれはメドレーがやりたかったのだと思う)。各曲の間に、前アルバムの「Obscure Ride」と 前シングル「街の報せ」から似た要素を持つ系統の曲(でも今のモードに合わせてかなりアレンジされてた)を挟んで、1時間のアルバムを、雰囲気そのままで2時間に拡大したライブでした。このセットリストは間違いなく、今回のアルバムに対して相当な自信を持っていることの表れだと思います。
フジロックもこのあとに出てましたが、ツアーのセットリストを短縮したバージョンだったので、やっぱワンマン行ってよかったです。

「Poly Life Multi Soul」 は僕としても最高の作品だと思うし、各所であまりに絶賛されているのですが、そうすると少し不満点を挙げたくなってしまうので、1つだけ・・・。いや、本当に些細なことなんだけど・・・。
1つだけ不満をあげるとすると、ライブで「薄闇の花」の手拍子のリズムが簡略化されていたことです。録音では|○●|●○|●○|○●| っていう、ちょっと凝ったリズムだったのに、ライブでは|●○|●○|●○|●○| という普通の4拍子だったと記憶しています。cero って、5連符とかクロスリズムとかメトリック・モジュレーションとか、難しいことでもお客さんに手加減なく(でもポップに)披露する人たちだと思っていたので、これを聞いた瞬間は拍子抜けでした。cero のインタビューを読んでは知らない単語をググって、解説動画とか見て勉強して、cero の進化にリスナーとしておいていかれないようにしていたので、レベルを下げられたようでちょっとだけ残念でした。

 2018年12月追記
 上記は無責任にも、あいまいな記憶をもとに不満を書いてしまったので、この前ライブに行ったときにバッチリ確認してきました。確かに小田さんは|●○|●○|●○|●○|のリズムでしたが、古川さんは|○●|●○|○●|●○|、各銅さんは|●○|●●|●○|●●| と、それぞれ異なるリズムでハンドクラップしていたんですね。ライブDVDでも確認したので、間違いないと思います。音源とは異なるアレンジになっていて、別にレベルを落としてシンプルにしていたわけではないということが分かりました。
全然話は変わりますけど、アンコールの最後「わたしのすがた」は感動でした。サンプラーを使った昔のアレンジに戻っていてびっくり。これからのceroが進む方向の、どのような伏線になっているのでしょうか。

2018年7月1日 在日ファンク「足元」発売記念ライブ 〜DIRECT SELL〜  @ 東京キネマ倶楽部

  キセル

在日ファンクの対バン。正直在日ファンクが目当てだったので、全然予習していなかったのですが、しっとりと落ち着いた感動的な演奏でした。キセルってサンプラーとか使うイメージがあったのですが、だいぶ前からそのようなスタイルから変化したらしく(情報が古いままだった)、普通にバンド編成でした。
今回は、ぎゅうぎゅう詰めのキネマ倶楽部でスタンディングでしたが、次キセルを見るときは、もうすこしゆったりしたところで座ってドリンク飲みながら聞きたいなと思いました。

  在日ファンク

これで15回目です(笑)
7インチ発売ライブということで、ここ最近ライブでよく披露していた「足元」「或いは」が会場で発売されてました。これを買うために東京まで行ったようなものです(笑)
この日のライブでも当然披露されて、この2曲が山場になるようなセットリストでした。他の曲は過去のアルバムの代表曲が主だったので、シンプルに新曲を前に押し出されていたように感じました。ライブ終了後の握手会に参加できたのも嬉しかったです。

ライブのMCで、9月に恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブが開催されると告知がありました。多分このライブで、次のアルバムの発売が発表される(年内に発売かな)と予想しているのですが、どうでしょう。

2018年7月7日  H Zett M 独演会  @ 多治見バロー文化ホール

  H Zett M

H Zettrio で活躍するピアニスト H Zett M のソロライブです。
とぼけたピエロのようなキャラで子供に人気の H Zett M 。この日のホールの会場は家族連れが多く、自分がよく行くライブハウスとは全く違う客層でびっくりしました。

H Zett M 独演会は過去ライブが YouTube に公式でたくさんアップされているのですが、この「チョコボのテーマ」を見てから、絶対に生で見たいと思っていました。ピアノ独演会のカタいイメージとは真逆に、サンプラーを使った、趣向の凝らされた演奏です。

この日も「チョコボのテーマ」ではありませんが、サンプラーでピアノの音を重ねていく演奏は健在でした。
他にも、演奏の途中で事前に録音したらしい H Zett M の声で、岐阜の特産品などを解説する音声が流れ(陶磁器の生産が日本一。粘土の中に含まれるケイ酸が過熱することでガラスになって固くなるとか、やたら詳しかった(笑))、その間本人は演奏せずステージ上をぶらぶら歩いたり、グランドピアノの側面を「つるつるできれいだな」みたいな表情でなでたりと、H Zett M らしくやりたい放題で楽しかったです。

後日 musicman-net でライブレポートがアップされていたのですが、H Zettrio の曲のフレーズ、特に最新アルバム「Mysterious Superheroes」からのフレーズがたくさん散りばめられていたらしいです。アルバムは4~5回通して聞いただけなので、会場で2つくらいは気づきましたが、ほとんど分かりませんでした。原曲を知っていたらより楽しめていただろうに、予習がそこそこだったことが悔やまれます。

2018年7月23日 休憩明けハッチハッチェルバンドツアー  @ 今池 得三(Tokuzo)

  ハッチハッチェルバンド

ムジカ・ピッコリーノで知ったハッチェルさんのバンドです。演奏も楽しみでしたが、この日の本当の目当ては、 tokuzo というライブハウスでした。多くのミュージシャンに愛され、小さいキャパにも関わらず名だたる大物がくるという噂のライブハウス(兼居酒屋)に行ってみたかったのです。tokuzo に行けるなら、ちょっと知ってるくらいのアーティストでいい!と思ってライブ予定としばらく前からにらめっこしていたところ、やった!ハッチェル来るじゃん!ということで、チケットを手に入れました。
この日はテーブル形式で、みんな座りながら、ドリンクを飲みながら見るという気楽なスタイルでした。ていうか、ライブが始まる前、会場の後ろで普通にハッチェル談笑してるし、普通にトイレに行って戻ってくるし(笑)
自分のような初ハッチェルのお客さんは少なく、みなさん常連のようでした。

ほとんど予習せずに行ってしまったので、どの曲もその場で初めて聞くものばかりでした。全体的に、おじさんのギャグとか自虐とかの歌詞が多いんですね。俺たちは出来損ないのバンドだとか、ビールが飲めなくなりたいとか。それがエンターテイメントとして音楽に乗って提供される感じで、笑いっぱなしでした。でも、ときどき「太陽の讃歌」みたいなめちゃめちゃいい歌詞の曲もあって、そういった緩急がにくいです。
物販では過去のライブDVDも売られていたので買いました。半分くらいがこの日に演奏されていた曲と重複していたので、おそらくハッチェルバンドとしては鉄板のセットリストだったのだと思います。でも、2曲くらい新曲ありましたよ。1曲は忘れましたが、1曲は走行距離20万キロで譲り受けた車が、ついに50万キロを突破したことを祝福するような歌でした。

tokuzo には9月のCRCK/LCKS でも行くので楽しみです。こっちは多分スタンディングだろうな。tokuzo のまた違った顔が見れるのが楽しみです。

2018年8月12日

ライブを3ヶ月で12ステージ見たので全部感想を書く(前編)

不思議なもので、予定というものは重なるときには重なり、重ならないときには全然重ならないものです。

5月~7月は見に行くライブが重なりまくって、合計12ステージも見ました(ちょっと見ただけのものも含む)。普段は2~3ヶ月に1回見るくらいなので、この数は異常です。

5月 蓮沼執太フィル在日ファンクJohn John FestivalNulbarich優河
6月 VIDEOTAPEMUSICD.A.N.cero
7月 キセル在日ファンクH ZETT Mハッチハッチェルバンド

せっかくなので、1つ1つ感想を書いていこうと思います。非常に個人的な意見になりますが。一部ですが dis も含みますのでご了承ください。

前半、後半に分けます。まずは前半。

2018年5月12日 森、道、市場  @ ラグーナ蒲郡

人生初のフェスです。といっても、森、道、市場は、あんまりフェスっぽくなくて、気楽でフレンドリーな雰囲気のようです。料金も1日3000円と破格の安さ。
普段はライブハウス(クアトロとか)に見に行くことが多いので、初見のミュージシャンをつまみ食いするのが目的です。
翌日はものすごい雨だったようで、晴れていた土曜日を選んだのはラッキーでした。

  蓮沼執太フィル

フェスというものに初めて行ったため、リストバンドの交換にこれほど時間がかかるとは知りませんでした…。
蓮沼執太フィルは初見で、ラスト2曲だけ聞けました。最後の曲は「Hello Everything」(あとで曲名調べた)。環ROYのラップ部分はなめらかで穏やかに進み、ラップのパートが終わった後、静かに盛り上がって終わる。
散った花がふわっと舞うような、美しいフィニッシュでした。

  在日ファンク

在日ファンクはよくライブに行くけど(数えたら14回目!)、いつもはワンマンか対バン。在日ファンクを初めて見るお客さんに囲まれるのは、僕にとって初めてでした。先ほど「初見のつまみ食い」と書きましたが、在日ファンクはカクバリズムに移籍したばかりだし、最近のライブは次のアルバムに入るであろう曲が増えていて転換期なので、見届けておきたいんですよね。音声チェックではマルマルファンク(ブレイクまで)を披露していました。
大イントロ ~ Super Bad(JBカバー)のイントロから、1曲目「城」というのがメローチューンだったのが意外。数年前のフェスでのセットリストを見ると、1曲目はアップテンポの曲が多くて「おーかましてるな」と言う印象だったけど、貫禄がでてきたように感じました。
「場」ではAメロをみんなが口ずさめなかったため、ハマケンが演奏をいったん止めて、お客さんにメロディーを教える → ドラム(永田)に指で「次の小節で入って」と合図 → ベース(村上)に指で合図 っていうのが、すごくJBっぽかったです。いや、JB以外の人もやるんだけど(笑)

  John John Festival

ノーマークでしたが、結果的にめちゃめちゃよかったです。今回に挙げたライブの中では、cero に匹敵するくらい感動しました。
同時刻にやっていた GRAPEVINE はそれほどそそられなかったし、John John Festival のバイオリンの女の人を知っていた(ムジカピッコリーノに出てた)ので、見てみるかーくらいのノリで足を運びました。事前に Youtube で2016年出演映像を予習済み。
アイルランドの打楽器バウロンを演奏するトシバウロンが中心となって、バイオリンのジョン、ギターのアニーの3人組。この日はサポートで、ドラム、バイオリン、アコーディオンが入っていました。途中でトクマルシューゴも参加。
テンポよく体を動かせる曲が多く、多幸感に包まれたライブでした。MCではトシバウロンがアイルランドにいたときの話があったり、演奏中にみんなで空の青さを再確認したり、自然と笑みがこぼれる世界観が作られていました。事前に 横揺れ→縦揺れ と予告の合った曲は楽しかったな。個人的には「Country Road」のカバーをみんなで歌ったところがピークで、本当に感動して泣きそうでした。

Acoustic Villalge STAGE(John John Festival 片付け中)
Acoustic Villalge STAGE(John John Festival 片付け中)

  Nulbarich

John John Festival の開始と終了が少し遅くなったこともあり、Nulbarich は遅刻してしまいました。といっても、1曲目の「New Era」が始まったばかりで、歩きながらだんだんハッキリ聞こえてくる感じ。
実は Nulbarich はあんまり好きじゃなくて、、、。どうにも、最近流行りのブラックミュージック的な要素を「これ見よがし」に取り入れてる感じが、なんだかあざとく感じてしまって、、、。それに加えて、自分はコードとかよく分からないけど「研究されたオシャレ」ってニュアンスの音が鳴り続けていて、「みんな こういうの好きなんでしょ?」って言われているようで、とにかく鼻につく。それに、こういうブラックミュージックって、海外では D'Angelo の 『Voodoo』(2000年)からあるし、3~4年くらい前からその国内版みたいなものがメキメキときているのに、なぜ「今」彼らがこんなに売れてるんだ?? 深夜番組がゴールデンにあがったような感じがして、マーケティングの匂いが強烈にするあたり、あんまり好きになれないのです。この日のライブでもやっていた「On and On」で、あえてグリッドを外して揺らす感じとか(ドラムは5連符?)、あまりにも「これ見よがし」な感じで・・・。すいません。このくらいにします。

とはいえ、こういう音楽性自体は好きだし、ボーカルの声は好きだし(生で聞いたらびっくりするくらい上手かった)、さあ体揺らすぞーと思って行ったのですが・・・。お客さんがあんまりノってなくて、キョトンでした。森、道、市場に来る客層って、Nulbarichのファンとだいぶ重なっていると思ったんだけど。みんな形式的に手を挙げている感じがしました。そう感じるのは自分だけ?と思っていたのですが、ボーカルのJQ氏も「今日は恥ずかしい子ちゃんが多いみたいだね」というようなことを言っていて、演奏者から見てもやっぱりそう見えたんですね。ライブ楽しみにしていたのに、ちょっと消化不良でした・・・。
ちなみに、HPでもメディアでもあれだけ正体を隠しているのに、ライブでは顔ばっちりと出していたのは面白かったです。

  優河

めちゃめちゃお客さんが少なくて、100人いないくらいでした。同時刻にやっていたアジカンにお客さんを取られてしまっていた感じで、ちょっと申し訳なかった。 密度が低いせいか、ノレる曲なのに、お客さんもあんまり我を忘れる感じになっていませんでした。優河がMCでキョトンとしながら、「あれ? みんななんでぼーっとしてるの? (。・ω・。)? 」と聞いていたのがかわいかったです。すでにいろいろ見て、疲れてたのもありました。申し訳ないです。

優河を見て帰ったのですが、出入口付近でやっていた石野卓球のDJがハンパじゃない盛り上がりでしたね。人と人の間をかき分けながら「すいませーん」って通るのが申し訳なかったです。

2018年8月23日 追記
この日のライブ映像が YouTube にアップされていました。さすがに全員分はありませんね。自分が見に行った中では、蓮沼執太フィル優河がアップされていました。

2018年6月8日 D.A.N. Tour 2018 “DELTA”  @ 今池ボトムライン

  VIDEOTAPEMUSIC

仕事で30分の遅刻!! 入ったときには「Kan-fu Manbo」の演奏中でした。
サポートに 潮田雄一、エマーソン北村、松井泉という、この日だけの特別編成でした。すごい面子。なおさら遅刻が悔やまれます。
VHSをサンプリングしたものを流しながら演奏をする独特なステージです。どの音がVHSで、どの音が演奏かあいまいな感じがいいです。サンプリング自体はよくあるけど、VHSなので、サンプリングした音 + バックのモニターで映像も + 生演奏 という面白いハーモニーがクセになります。初めて生で見れてよかったです。

  D.A.N.

最後に見たのは、去年の12月の年末調整GIG なので、7か月ぶり。今度発売するアルバムの事前発表会といったライブでした。アルバム発売前にツアーやって、発売後にもツアーやるってすごいですね。アンコール以外全編メドレーで、いい意味で途中で頭がおかしくなりそうでした。特に記憶に残っているのは2曲目 Subdance という新曲で、ハウスの感じが強烈です。これを聞いたことで、今回のアルバムはダンスミュージックのニュアンスが強くなっているんだということを感じました。アルバム買って聞いたところ、この曲、アルバムではシンセの音が小さいですね。個人的にはライブみたいにシンセ強めのほうが好きでした。この Subdance から次の SSWB の流れはかっこよくて、トランス状態にもっていかれそう。
この日はサポートの小林うてなが不在で、「あれ、今日はノーうてな なんだ。名古屋公演だけかな」なんて思っていたら、新しいアルバムではほとんど うてな不在なんですね。音数も減り、よりミニマム路線へ進んでいるようです。

残りは次の記事で。