2018年11月17日

石垣島を自転車でぶっ飛ばす <当日編>

準備編 の続きです。

石垣島の市街地でマウンテンバイクをレンタルし、西海岸沿いへ。時計回りに出発です。
時刻は11時15分。

自転車で走るときのルールは、①左側通行 ②車道を走る(歩道はNG) です。といっても、石垣島で歩道があるのは市街地だけ。10分もしないうちに、車道だけの道に入ります。

石垣島 西海岸
このような道を、ひたすらに進んでいきます。

サトウキビ畑は、いたるところで見つかります。人の身長以上に育つんですね。
石垣島 さとうきび畑

出発から45分。宮良農園に到着。黒糖ジンジャーを飲んで休憩。

宮良農園 外観
宮良農園 黒糖ジンジャー

15分ほど休憩して、再出発。どこを切り取っても、絵になる風景です。
宮良農園

宮良農園
12時35分(出発から1時間20分)、やいま村に到着です。石垣島では定番の、八重山そばを食べました。

宮良農園
地図を見ると、石垣島の観光では定番の川平湾までのおよそ中間の位置にいます。ここまで1時間くらいで来ているということは、あと1時間で行けるんじゃないの? 帰りも同じく2時間かかるとすれば、5時くらいには帰って来れそう。ということで、川平湾を目指します。

やいま村からしばらくは、浜辺に沿った平らな道を走ります。あとから思い返しても、景色の良さ、走りやすさを考えて、ここが最高でした。

石垣島 西海岸沿い
こういうベタな写真が撮りたくなる。

石垣島 マングローブ
海辺には、熱帯・亜熱帯に分布するマングローブが見られます。

自転車を止めて、誘われるように砂浜に歩いていく。
波が来るギリギリのところまで歩いていく。かがんで、両手を水に浸す。おもったより冷たくないんだな。両手をわしゃわしゃっ!と動かすと、水泡が広がる。その動きを目で追う。水泡がやがて消えたが、何かが動いていることに気づく。小さな魚だ。カニもいる。振り返ると、浜辺にはヤドカリもたくさんいた。
子供のときにあったな、こんな感じ。

石垣島 西海岸沿い
こういうベタな写真が撮りたくなる。


このあたりはアップダウンが激しいです。これまでずっと海岸沿いの平らな道を走ってきたのが、一気に海抜約40mまで上がります。ローギアにしてスローペースで登ります。と思ったら、今度は急降下。体感速度としては40~50km/hくらい。「転んだらヤバい!」と思うほどの、命の危機を感じるスピードでした。車には追い付かなかったので、実際は30km/hくらいなのでしょう。かと思えば、また上り坂。そして下り坂。川平湾までの道のりの、最後の試練です。

坂を下り終えると、すぐに川平湾に到着です。時刻は14時すぎ(出発から3時間)。

川平湾

ぱっと見、息をのむキレイさでした。海が青い。蛍光ペンのような、パステルカラーの青です。自然でこんな色が作れるんだ。島の緑も鮮やかで、砂浜と船舶の白色が、色のコントラストが映えます。
5分くらい見たら「とりあえず分かった」という感じになりました。あとは事務的に眺める作業に入ります。すぐ出発しないのは、川平湾の景色に見とれているわけではなく、行きの疲れを回復するためです。
でも、ただ疲れをいやすだけの時間、目の前に広がっているのが川平湾の絶景というのは、ある意味ものすごく贅沢な過ごし方ですよね。

帰りは、いきなり心臓破りの坂が立ちはだかります。今来た道を帰るのですから当然なのですが、回復したと思った矢先、またもや疲れが復活します。

「もうだめだ・・・」と思ったところに、川平マエタケ農場があったので、休憩所に立ち寄ります。入口ではヤギがお出迎え。マンゴーバナナジュースは絶品でした。 川平マエタケ農場 ヤギ
川平マエタケ農場 マンゴーバナナジュース
「街から自転車で来たんですか?」「いや、さっき川平湾に行って、今帰りなんですよ」という話から、店員さんに島のことを色々教えてもらいました。 川平マエタケ農場 外観
川平マエタケ農場 屋上
↑屋上からの景色

川平マエタケ農場が今回の道のりで一番標高の高いところでした。ここからは山を下り、ノンストップで市街地まで向かいます。

石垣島 西海岸
およそだいたいの距離を知っていることによる心の余裕と、「もうアップダウンはない」という安心感で、休憩なしで一気に進んでしまいました。行きよりも、はるかに短く感じます(リターン・トリップ・エフェクトというらしい)。

寄り道をしなかったため、16時半には市街地に到着です。帰りの所要時間は、1時間45分ほどでした。沖縄は日が暮れるのが1時間ほど遅いので、まだ真昼のように明るいです。

石垣島 丸玄新栄自転車商会
↑自転車を借りた丸玄新栄自転車商会

そんなわけで石垣島を1/4周だけ自転車でぶっ飛ばしてきました。ママチャリしか乗ったことがなかったのですが、マウンテンバイクって本当に軽くて、快適な旅になりました。自転車にハマる人の気持ちがちょっと分かったような気がします。

2018年11月9日

石垣島を自転車でぶっ飛ばす <準備編>

学生時代、誰もが一度は「自転車でめちゃめちゃ遠くまで行きたくなる」衝動におそわれると思います。

中学のとき、静岡市から焼津市まで自転車で行くクラスメイトがいました。部活終わりに、往復30kmです。なかなかやりますね。
大学のときのバイト仲間には、千葉市から木更津のアウトレットまでママチャリで行くバカがいました。しかも真夏。往復90km。頭おかしいです。

自分もそこまで遠くはないものの、中学時代に数回、3時間かけて往復20kmくらいしました。コロンブスの大航海と自分を重ねて(そのとき社会で習ったばかり)、大海原へでるような気持ちでワクワクしたものです。

社会人3年目にもなって、久しぶりにその衝動におそわれた僕は、石垣島を自転車でぶっ飛ばすことにしました。

まずは情報収集。GoogleMap で測定すると、石垣島1周でおよそ120kmであることが分かります。「ぶっ飛ばす」と張り切っていたのに、120kmという数字を見て、早速弱気になっている自分がいることに気が付きます。

いやいや、、、落ち着いて、、、冷静に考えましょう。
120km なので、20km/h だとして6時間。休憩を入れると8時間。さらにママチャリ経験しかないので、もっと時間がかかることが予測されます。体力に自信があるわけでもないので、、、うん、やっぱり無理だ。1周は厳しそうだと見当がつきました。

Googleで「石垣島 サイクリング」と検索すると、体験談が書かれたブログはすぐに見つかります。

やはりみなさん、8時間くらいはかかっていますね。1つ目の方はマウンテンバイクを飛行機で輸送するほどの経験者。それでも「お尻が痛い」と書いています。3つ目の方は空港からそのまま出発するという強者です。
アップダウンが激しいというのは、みなさん共通して書かれていますね。

素人が島一周を目指すのはやめましょう。行けるところまで行く。やばくなる前に帰る。一周することは目的じゃない。だって、楽しむために行ってるんだもの。 それくらいの軽い気持ちで臨むことにしました。

サイクリング当日。最高気温28度。直射日光がするどいです。愛知はコートを着るほど寒かったのに、こちらは完全に夏の気候です。

港近くのブルーカフェでモーニングをいただいて腹ごしらえ。窓から見える景色は、まるで日本じゃないみたい。

とぼとぼ日陰を選んで歩き、丸玄新栄自転車商会へ向かいます。マウンテンバイクが1日1500円でレンタルできました。

11時。いよいよ出発! どこまで行けるかな。海岸沿いを走りながら、まずは13km先の やいま村 を目指します。

<当日編に続く>

2018年8月19日

ライブを3ヶ月で12ステージ見たので全部感想を書く(後編)

前回に続き、5~7月に見たライブの感想です。今回は後半。

5月 蓮沼執太フィル在日ファンクJohn John FestivalNulbarich優河
6月 VIDEOTAPEMUSICD.A.N.cero
7月 キセル在日ファンクH ZETT Mハッチハッチェルバンド

2018年6月15日 cero “POLY LIFE MULTI SOUL” 発売記念全国ワンマンツアー  @ 名古屋ダイヤモンドホール

  cero

めちゃめちゃ楽しみにしていた cero のレコ発ツアー。最新の4thアルバム「Poly Life Multi Soul」は最高で、毎日のように聞いていました。すごいと思っていた前作の「Obscure Ride」 が物足りなく感じるくらいです。前作はロバートグラスパーに影響を受けた、日本でブラックミュージックが流行りだすきっかけとなったアルバムでした。これは当時最先端ではありましたが、そのあと似たような曲があふれ(それこそNulbarichとか)、すごいんだけど他の追従を許す作品でもありました。でも、今回のアルバムは、ちょっと他の人は追従できないんじゃないかと思うほど飛び抜けてます。

この日のセットリストは、ほとんどアルバムの曲順のまんま(Double Exposure と Buzzle Bee Ride だけ逆)。各曲の間に、前アルバムの「Obscure Ride」と 前シングル「街の報せ」から似た系統の曲(でも今のモードに合わせてかなりアレンジされてた)を挟んで、1時間のアルバムを、雰囲気そのままで2時間に拡大したライブでした。このセットリストは間違いなく、今回のアルバムに対して相当な自信を持っていることの表れだと思います。
フジロックもこのあとに出てましたが、ツアーのセットリストを短縮したバージョンだったので、やっぱワンマン行ってよかったです。

「Poly Life Multi Soul」 は僕としても最高の作品だと思うし、各所であまりに絶賛されているのですが、そうすると少し不満点を挙げたくなってしまうので、1つだけ・・・。いや、本当に些細なことなんだけど・・・。
1つだけ不満をあげるとすると、ライブで「薄闇の花」の手拍子のリズムが簡略化されていたことです。録音では|○●|●○|●○|○●| っていう、ちょっと凝ったリズムだったのに、ライブでは|●○|●○|●○|●○| という普通の4拍子だったと記憶しています。cero って、5連符とかクロスリズムとかメトリック・モジュレーションとか、難しいことでもお客さんに手加減なく(でもポップに)披露する人たちだと思っていたので、これを聞いた瞬間は拍子抜けでした。cero のインタビューを読んでは知らない単語をググって、解説動画とか見て勉強して、cero の進化にリスナーとしておいていかれないようにしていたので、レベルを下げられたようでちょっとだけ残念でした。

2018年7月1日 在日ファンク「足元」発売記念ライブ 〜DIRECT SELL〜  @ 東京キネマ倶楽部

  キセル

在日ファンクの対バン。正直在日ファンクが目当てだったので、全然予習していなかったのですが、しっとりと落ち着いた感動的な演奏でした。キセルってサンプラーとか使うイメージがあったのですが、だいぶ前からそのようなスタイルから変化したらしく(情報が古いままだった)、普通にバンド編成でした。
今回は、ぎゅうぎゅう詰めのキネマ倶楽部でスタンディングでしたが、次キセルを見るときは、もうすこしゆったりしたところで座ってドリンク飲みながら聞きたいなと思いました。

  在日ファンク

これで15回目です(笑)
7インチ発売ライブということで、ここ最近ライブでよく披露していた「足元」「或いは」が会場で発売されてました。これを買うために東京まで行ったようなものです(笑)
この日のライブでも当然披露されて、この2曲が山場になるようなセットリストでした。他の曲は過去のアルバムの代表曲が主だったので、シンプルに新曲を前に押し出されていたように感じました。ライブ終了後の握手会に参加できたのも嬉しかったです。

ライブのMCで、9月に恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブが開催されると告知がありました。多分このライブで、次のアルバムの発売が発表される(年内に発売かな)と予想しているのですが、どうでしょう。

2018年7月7日  H Zett M 独演会  @ 多治見バロー文化ホール

  H Zett M

H Zettrio で活躍するピアニスト H Zett M のソロライブです。
とぼけたピエロのようなキャラで子供に人気の H Zett M 。この日のホールの会場は家族連れが多く、自分がよく行くライブハウスとは全く違う客層でびっくりしました。

H Zett M 独演会は過去ライブが YouTube に公式でたくさんアップされているのですが、この「チョコボのテーマ」を見てから、絶対に生で見たいと思っていました。ピアノ独演会のカタいイメージとは真逆に、サンプラーを使った、趣向の凝らされた演奏です。

この日も「チョコボのテーマ」ではありませんが、サンプラーでピアノの音を重ねていく演奏は健在でした。
他にも、演奏の途中で事前に録音したらしい H Zett M の声で、岐阜の特産品などを解説する音声が流れ(陶磁器の生産が日本一。粘土の中に含まれるケイ酸が過熱することでガラスになって固くなるとか、やたら詳しかった(笑))、その間本人は演奏せずステージ上をぶらぶら歩いたり、グランドピアノの側面を「つるつるできれいだな」みたいな表情でなでたりと、H Zett M らしくやりたい放題で楽しかったです。

後日 musicman-net でライブレポートがアップされていたのですが、H Zettrio の曲のフレーズ、特に最新アルバム「Mysterious Superheroes」からのフレーズがたくさん散りばめられていたらしいです。アルバムは4~5回通して聞いただけなので、会場で2つくらいは気づきましたが、ほとんど分かりませんでした。原曲を知っていたらより楽しめていただろうに、予習がそこそこだったことが悔やまれます。

2018年7月23日 休憩明けハッチハッチェルバンドツアー  @ 今池 得三(Tokuzo)

  ハッチハッチェルバンド

ムジカ・ピッコリーノで知ったハッチェルさんのバンドです。演奏も楽しみでしたが、この日の本当の目当ては、 tokuzo というライブハウスでした。多くのミュージシャンに愛され、小さいキャパにも関わらず名だたる大物がくるという噂のライブハウス(兼居酒屋)に行ってみたかったのです。tokuzo に行けるなら、ちょっと知ってるくらいのアーティストでいい!と思ってライブ予定としばらく前からにらめっこしていたところ、やった!ハッチェル来るじゃん!ということで、チケットを手に入れました。
この日はテーブル形式で、みんな座りながら、ドリンクを飲みながら見るという気楽なスタイルでした。ていうか、ライブが始まる前、会場の後ろで普通にハッチェル談笑してるし、普通にトイレに行って戻ってくるし(笑)
自分のような初ハッチェルのお客さんは少なく、みなさん常連のようでした。

ほとんど予習せずに行ってしまったので、どの曲もその場で初めて聞くものばかりでした。全体的に、おじさんのギャグとか自虐とかの歌詞が多いんですね。俺たちは出来損ないのバンドだとか、ビールが飲めなくなりたいとか。それがエンターテイメントとして音楽に乗って提供される感じで、笑いっぱなしでした。でも、ときどき「太陽の讃歌」みたいなめちゃめちゃいい歌詞の曲もあって、そういった緩急がにくいです。
物販では過去のライブDVDも売られていたので買いました。半分くらいがこの日に演奏されていた曲と重複していたので、おそらくハッチェルバンドとしては鉄板のセットリストだったのだと思います。でも、2曲くらい新曲ありましたよ。1曲は忘れましたが、1曲は走行距離20万キロで譲り受けた車が、ついに50万キロを突破したことを祝福するような歌でした。

tokuzo には9月のCRCK/LCKS でも行くので楽しみです。こっちは多分スタンディングだろうな。tokuzo のまた違った顔が見れるのが楽しみです。

2018年8月12日

ライブを3ヶ月で12ステージ見たので全部感想を書く(前編)

不思議なもので、予定というものは重なるときには重なり、重ならないときには全然重ならないものです。

5月~7月は見に行くライブが重なりまくって、合計12ステージも見ました(ちょっと見ただけのものも含む)。普段は2~3ヶ月に1回見るくらいなので、この数は異常です。

5月 蓮沼執太フィル在日ファンクJohn John FestivalNulbarich優河
6月 VIDEOTAPEMUSICD.A.N.cero
7月 キセル在日ファンクH ZETT Mハッチハッチェルバンド

せっかくなので、1つ1つ感想を書いていこうと思います。非常に個人的な意見になりますが。一部ですが dis も含みますのでご了承ください。

前半、後半に分けます。まずは前半。

2018年5月12日 森、道、市場  @ ラグーナ蒲郡

人生初のフェスです。といっても、森、道、市場は、あんまりフェスっぽくなくて、気楽でフレンドリーな雰囲気のようです。料金も1日3000円と破格の安さ。
普段はライブハウス(クアトロとか)に見に行くことが多いので、初見のミュージシャンをつまみ食いするのが目的です。
翌日はものすごい雨だったようで、晴れていた土曜日を選んだのはラッキーでした。

  蓮沼執太フィル

フェスというものに初めて行ったため、リストバンドの交換にこれほど時間がかかるとは知りませんでした…。
蓮沼執太フィルは初見で、ラスト2曲だけ聞けました。最後の曲は「Hello Everything」(あとで曲名調べた)。環ROYのラップ部分はなめらかで穏やかに進み、ラップのパートが終わった後、静かに盛り上がって終わる。
散った花がふわっと舞うような、美しいフィニッシュでした。

  在日ファンク

在日ファンクはよくライブに行くけど(数えたら14回目!)、いつもはワンマンか対バン。在日ファンクを初めて見るお客さんに囲まれるのは、僕にとって初めてでした。先ほど「初見のつまみ食い」と書きましたが、在日ファンクはカクバリズムに移籍したばかりだし、最近のライブは次のアルバムに入るであろう曲が増えていて転換期なので、見届けておきたいんですよね。音声チェックではマルマルファンク(ブレイクまで)を披露していました。
大イントロ ~ Super Bad(JBカバー)のイントロから、1曲目「城」というのがメローチューンだったのが意外。数年前のフェスでのセットリストを見ると、1曲目はアップテンポの曲が多くて「おーかましてるな」と言う印象だったけど、貫禄がでてきたように感じました。
「場」ではAメロをみんなが口ずさめなかったため、ハマケンが演奏をいったん止めて、お客さんにメロディーを教える → ドラム(永田)に指で「次の小節で入って」と合図 → ベース(村上)に指で合図 っていうのが、すごくJBっぽかったです。いや、JB以外の人もやるんだけど(笑)

  John John Festival

ノーマークでしたが、結果的にめちゃめちゃよかったです。今回に挙げたライブの中では、cero に匹敵するくらい感動しました。
同時刻にやっていた GRAPEVINE はそれほどそそられなかったし、John John Festival のバイオリンの女の人を知っていた(ムジカピッコリーノに出てた)ので、見てみるかーくらいのノリで足を運びました。事前に Youtube で2016年出演映像を予習済み。
アイルランドの打楽器バウロンを演奏するトシバウロンが中心となって、バイオリンのジョン、ギターのアニーの3人組。この日はサポートで、ドラム、バイオリン、アコーディオンが入っていました。途中でトクマルシューゴも参加。
テンポよく体を動かせる曲が多く、多幸感に包まれたライブでした。MCではトシバウロンがアイルランドにいたときの話があったり、演奏中にみんなで空の青さを再確認したり、自然と笑みがこぼれる世界観が作られていました。事前に 横揺れ→縦揺れ と予告の合った曲は楽しかったな。個人的には「Country Road」のカバーをみんなで歌ったところがピークで、本当に感動して泣きそうでした。

Acoustic Villalge STAGE(John John Festival 片付け中)
Acoustic Villalge STAGE(John John Festival 片付け中)

  Nulbarich

John John Festival の開始と終了が少し遅くなったこともあり、Nulbarich は遅刻してしまいました。といっても、1曲目の「New Era」が始まったばかりで、歩きながらだんだんハッキリ聞こえてくる感じ。
実は Nulbarich はあんまり好きじゃなくて、、、。どうにも、最近流行りのブラックミュージック的な要素を「これ見よがし」に取り入れてる感じが、なんだかあざとく感じてしまって、、、。それに加えて、自分はコードとかよく分からないけど「研究されたオシャレ」ってニュアンスの音が鳴り続けていて、「みんな こういうの好きなんでしょ?」って言われているようで、とにかく鼻につく。それに、こういうブラックミュージックって、海外では D'Angelo の 『Voodoo』(2000年)からあるし、3~4年くらい前からその国内版みたいなものがメキメキときているのに、なぜ「今」彼らがこんなに売れてるんだ?? 深夜番組がゴールデンにあがったような感じがして、マーケティングの匂いが強烈にするあたり、あんまり好きになれないのです。この日のライブでもやっていた「On and On」で、あえてグリッドを外して揺らす感じとか(ドラムは5連符?)、あまりにも「これ見よがし」な感じで・・・。すいません。このくらいにします。

とはいえ、こういう音楽性自体は好きだし、ボーカルの声は好きだし(生で聞いたらびっくりするくらい上手かった)、さあ体揺らすぞーと思って行ったのですが・・・。お客さんがあんまりノってなくて、キョトンでした。森、道、市場に来る客層って、Nulbarichのファンとだいぶ重なっていると思ったんだけど。みんな形式的に手を挙げている感じがしました。そう感じるのは自分だけ?と思っていたのですが、ボーカルのJQ氏も「今日は恥ずかしい子ちゃんが多いみたいだね」というようなことを言っていて、演奏者から見てもやっぱりそう見えたんですね。ライブ楽しみにしていたのに、ちょっと消化不良でした・・・。
ちなみに、HPでもメディアでもあれだけ正体を隠しているのに、ライブでは顔ばっちりと出していたのは面白かったです。

  優河

めちゃめちゃお客さんが少なくて、100人いないくらいでした。同時刻にやっていたアジカンにお客さんを取られてしまっていた感じで、ちょっと申し訳なかった。 密度が低いせいか、ノレる曲なのに、お客さんもあんまり我を忘れる感じになっていませんでした。優河がMCでキョトンとしながら、「あれ? みんななんでぼーっとしてるの? (。・ω・。)? 」と聞いていたのがかわいかったです。すでにいろいろ見て、疲れてたのもありました。申し訳ないです。

優河を見て帰ったのですが、出入口付近でやっていた石野卓球のDJがハンパじゃない盛り上がりでしたね。人と人の間をかき分けながら「すいませーん」って通るのが申し訳なかったです。

2018年8月23日 追記
この日のライブ映像が YouTube にアップされていました。さすがに全員分はありませんね。自分が見に行った中では、蓮沼執太フィル優河がアップされていました。

2018年6月8日 D.A.N. Tour 2018 “DELTA”  @ 今池ボトムライン

  VIDEOTAPEMUSIC

仕事で30分の遅刻!! 入ったときには「Kan-fu Manbo」の演奏中でした。
サポートに 潮田雄一、エマーソン北村、松井泉という、この日だけの特別編成でした。すごい面子。なおさら遅刻が悔やまれます。
VHSをサンプリングしたものを流しながら演奏をする独特なステージです。どの音がVHSで、どの音が演奏かあいまいな感じがいいです。サンプリング自体はよくあるけど、VHSなので、サンプリングした音 + バックのモニターで映像も + 生演奏 という面白いハーモニーがクセになります。初めて生で見れてよかったです。

  D.A.N.

最後に見たのは、去年の12月の年末調整GIG なので、7か月ぶり。今度発売するアルバムの事前発表会といったライブでした。アルバム発売前にツアーやって、発売後にもツアーやるってすごいですね。アンコール以外全編メドレーで、いい意味で途中で頭がおかしくなりそうでした。特に記憶に残っているのは2曲目 Subdance という新曲で、ハウスの感じが強烈です。これを聞いたことで、今回のアルバムはダンスミュージックのニュアンスが強くなっているんだということを感じました。アルバム買って聞いたところ、この曲、アルバムではシンセの音が小さいですね。個人的にはライブみたいにシンセ強めのほうが好きでした。この Subdance から次の SSWB の流れはかっこよくて、トランス状態にもっていかれそう。
この日はサポートの小林うてなが不在で、「あれ、今日はノーうてな なんだ。名古屋公演だけかな」なんて思っていたら、新しいアルバムではほとんど うてな不在なんですね。音数も減り、よりミニマム路線へ進んでいるようです。

残りは次の記事で。

2018年3月31日

裁判の傍聴に行ってきました 2018

3月某日に裁判の傍聴に行ってきました。

前置きはなしで、早速裁判傍聴した感想に入りましょう。
(3年前に裁判傍聴したときの感想はこちら)。

名古屋地方裁判所
名古屋地方裁判所

① 傷害事件を起こしたおじいちゃんの刑事裁判

感想:加害者(Aさん)と被害者(Bさん)による状況説明の食い違いが印象的。

検察官がBさんに話を聞いたところ、事の顛末は以下の通り。
(1) アパートの共同浴場で、AさんとBさんが口論になった。BさんがAさんを押し倒し、Aさんはその場で数分間意識を失った。
(2) そのあと、2人はそれぞれ自分の部屋に戻った。
(3) BさんはAさんが頭を打ったことを心配し、オロナインを塗るためと謝罪のために、Aさんの部屋に行った。
(4) 2人はAさんの玄関で少し話をしたところ、Aさんは突然包丁をBさんの胸に突き刺した。Bさんは後ろへよろめいた。
(5) Bさんは追撃を避けるためにドアを閉め、管理人の部屋に急いで向かった。
(6) 管理人はBさんのシャツが血で染まっているのを見て、警察へ通報した。
検察によるとBさんは「自分が押し倒したのがきっかけなので厳しい罰を望むわけではないが、相応の処分をしてほしい」と言っている。

そのあと、加害者のAさん(70歳くらいのおじいちゃん)が、弁護士の質問に答える形で、事件の状況を説明していく。自分の印象としては、Aさんは(こう言っては悪いけど)少しみすぼらしい感じの服装で、話し方もおどおどしている感じだった。
Aさんによると、Bさんの話と異なる点は以下の2点。
★BさんがAさんの部屋に訪れた際、とても謝罪をする様子はなかった。BさんはAさんの部屋の中を見て「なんで部屋の電気がついてねえんだよ」などと挑発するような口調だった。Aさんは「Bさんはけんかの続きをするために、わざわざ部屋まで来た」と勘違いした。
★Aさんは突然包丁でBさんを刺したわけではない。一度果物ナイフをBさんの目の前に掲げることで、「俺はナイフを持っている。だから早く帰れ」ということをアピールした。それでもBさんは全く去る様子がなかったので、Bさんの胸を刺した。

この話を聞いていた感想としては、根拠はないけど、Aさんはとても嘘をついているようには見えなかった。多分だけど、2人の話の食い違いに関しては、Aさんの言うことが本当だという気がする。Bさんは嘘こそついていないものの、自分にとって都合の悪い部分はかなり端折って説明していたようだ。でも、裁判には黙秘権があるのと同じように、言いたくないことは言わなくてもいいので、しょうがないのかなと思う。
その後もAさんは弁護士からの質問に答えた。以前もカッとなって事件を起こしたときの反省をふまえて(今回の事件は釈放から3か月後のこと)、最初の口論でカッとなったけど気持ちを抑えて部屋に戻って寝ようとした。その時にBさんが来てしまったというタイミングが悪さについて述べていた。また、あらかじめマンションの管理人に「けんかはだめだ」と言われており、とにかくBさんに早く去ってほしかったという気持ちが強かったと述べていた。

判決の言い渡しは後日なので、その後のことは分からない。しかし、おじいちゃんは頼れる身内や親戚もおらず、今回の事件を起こしたことで生活保護を打ち切られるらしい。あのおじいちゃん、これから一体どうするんだろう。

② 判決言い渡し後の、弁護士による被告人のフォロー

刑事事件の判決言い渡しは、5分~10分で終わります。裁判官が判決文を読み上げるだけだからです。判決文には事件の概要が含まれているため、おおよそのあらすじはそれを聞くだけでわかります。また、判決の理由として「○○(起こした事件/事故)に関して罪は大きい。しかし××(反省しているなど)に関しては考慮すべきである。よって総合的に判断して、刑は・・・とする」という流れなので、事件/事故の中の争点についても理解することができます。
さて、とある交通事故の判決言い渡しを聞き終わったあとのこと。トイレに行ってからエレベータで1階へ降りていた時、自分が直前まで傍聴していた裁判の被告人+家族+弁護士とエレベータ内で一緒になりました(千葉で裁判傍聴したときと同じだ…)。

その裁判の判決は、懲役1年 執行猶予3年でした。

弁護士は被告人の男性(20代後半くらい)に「3年以内に事件や事故を起こすと、1年の懲役が確定しちゃうから、3年間は車を運転しないようにしてね」と優しい口調で、でも強く念押しをしていました。母親は「どれくらいの事故で刑が確定してしまいますか」と聞き、弁護士は「事故の大きさにもよりますけど、交通事故なら物損でアウトになることもありますよ」といい、被告人は「そうですか…」と落ち込んでいるようでした。
狭いエレベーター内に一緒にいて感じた空気としては、あの場に弁護士さんがいるから、あの家族はまだ助かってるんだろうなと思いました。判決の言い渡しという、これからの生活の大変さが具体的にわかったブルーな状況の中で、「この人の言うことを聞けば大丈夫」という頼れる人がいるのは本当にデカいと感じました。

③ 自転車に乗っている学生と接触事故を起こした運転手の刑事裁判

感想:人間の気持ちの弱さを正論で攻める検察官がきつい・・・

事故の概要
(1) 信号を右折した車が、横断歩道を渡っていた自転車(大学生)に気づかず接触事故。大学生は自転車から転倒した(のちに骨折していることが判明)。
(2) 運転手は車を停めて大学生にもとに駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけた。大学生は「大丈夫です」と返事をした。その場で2人は1分ほどやりとりをした。後ろに車が詰まってきたこともあり、運転手は「本人が大丈夫と言っているから大丈夫だろう」と判断し、車に戻って仕事へ向かった。
(3) 運転手は自分を戒めるために、翌日事件の現場へ向かった。そこで「加害者を探しています」という看板を発見。コトが大きくなっていることを知り、責任を感じて警察へ出頭した。
(4) のちに大学生の父親が運転手に対して民事訴訟を起こしたが、運転手はネットで「民事訴訟は取り下げが可能」という情報を読み、大学生の父親に起訴を取り下げるよう直接連絡をしてしまった。大学生とその家族はそれを聞いて恐怖を感じ、両親の意向で大学生は引っ越しをすることにした。

被告人の運転手に対して、検察官のツッコミが厳しかった。検察官は正論で、反論や言い訳のしようがない質問だった。

● 大学生と接触事故を起こしてしまった直後、なぜ自動車学校で習ったような救護措置を行わずにすぐに去ってしまったのか?
● 大学生と接触事故を起こしてしまった直後、なぜすぐに警察へ出頭しなかったのか?
● 事故当日に出頭しなかったが、せめて翌日にでも出頭するべきではなかったのか? 事件現場で看板を発見したのがきっかけで出頭したが、もし看板がなかったら出頭しないつもりだったのか?
● 大学生の父親に民事訴訟取り下げを申し入れたことが、相手に余計な心配をかけさせる行為だとなぜ気づかなかったのか?
● (被告人の「訴訟取り消しが可能とネットで調べて見つけた」という発言に対して)ネットのその情報に、執筆者や責任者の表示があったか確認したか? ネットの情報は玉石混交ということは知らないのか?

被告人もすごく真面目な性格なのだろう。なんとか質問に答えようとしていた。が、全く答えになっていなかった。

被告人を正当化するつもりはないけど、そういう行動をとってしまう気持ちはすごく分かる。というか、自分でも同じことをしてしまうと思う。どうしても、逃げたくなってしまう。
検察官の言うように、本当は出頭するべきなのはもちろん分かっている。
でも、もしかしたら大学生はちょっとケガをしただけで、大したことないかもしれない。ワラにもすがる思いで、自分のやってしまったことが小さなことであると祈るのだ。
もしかしたら大学生やその両親が加害者を探しているかもしれないけど、「あの事故は大したことなかった」と言い聞かせる。布団を頭までかぶって、自分の気持ちや周囲のドタバタが落ち着くまで隠れるのだ。実際、警察沙汰にならないような小さな事故なんて山ほどあるじゃないか。あの事故も、きっとその中の1つなんだ。

検察官も、当然被告人がそのような分かっていると思う。あくまで予想だけど、被告人に反省を促す意味で、あえて厳しい質問をしたのだと思う。本人は当然反省しているが、ここはさらにもう一歩踏み込んで追い打ちをかけることで、「自分で反省したからもう大丈夫」と甘い考えまでも断ち切らせるのだと思う。「裁判はこわい」と身を持って思い知らせることで、結局は本人のためになるのだと思う。実際、自分も検察官の質問攻めは見ているだけで怖かった。もしも自分が事故を起こして誰かを怪我させてしまったときには、あの裁判の様子を思い出すと思う。

裁判の感想は以上になります。こうやって自分が書いた感想を読むと、いずれも加害者側に共感していますね。刑事事件なので被害者はその場におらず、加害者だけが法廷にいます。おそらく、目の前にいる人に対して気持ちが同調してしまうのでしょうね。