ライブを3ヶ月で12ステージ見たので全部感想を書く(前編)

更新: 2023-05-21  投稿:
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不思議なもので、予定というものは重なるときには重なり、重ならないときには全然重ならないものです。

5月~7月は見に行くライブが重なりまくって、合計12ステージも見ました(ちょっと見ただけのものも含む)。普段は2~3ヶ月に1回見るくらいなので、この数は異常です。

5月 蓮沼執太フィル、在日ファンク、John John Festival、Nulbarich、優河 6月 VIDEOTAPEMUSIC、D.A.N. 、cero 7月 キセル、在日ファンク、H ZETT M、ハッチハッチェルバンド

せっかくなので、1つ1つ感想を書いていこうと思います。非常に個人的な意見になりますが。一部ですが dis も含みますのでご了承ください。

前半、後半に分けます。まずは前半。

2018年5月12日 森、道、市場  @ ラグーナ蒲郡

人生初のフェスです。といっても、森、道、市場は、あんまりフェスっぽくなくて、気楽でフレンドリーな雰囲気のようです。料金も1日3000円と破格の安さ。 普段はライブハウス(クアトロとか)に見に行くことが多いので、初見のミュージシャンをつまみ食いするのが目的です。 翌日はものすごい雨だったようで、晴れていた土曜日を選んだのはラッキーでした。

蓮沼執太フィル

フェスというものに初めて行ったため、リストバンドの交換にこれほど時間がかかるとは知りませんでした…。 蓮沼執太フィルは初見で、ラスト2曲だけ聞けました。最後の曲は「Hello Everything」(あとで曲名調べた)。環ROYのラップ部分はなめらかで穏やかに進み、ラップのパートが終わった後、静かに盛り上がって終わる。 散った花がふわっと舞うような、美しいフィニッシュでした。

在日ファンク

在日ファンクはよくライブに行くけど(数えたら14回目!)、いつもはワンマンか対バン。在日ファンクを初めて見るお客さんに囲まれるのは、僕にとって初めてでした。先ほど「初見のつまみ食い」と書きましたが、在日ファンクはカクバリズムに移籍したばかりだし、最近のライブは次のアルバムに入るであろう曲が増えていて転換期なので、見届けておきたいんですよね。音声チェックではマルマルファンク(ブレイクまで)を披露していました。

大イントロ ~ Super Bad(JBカバー)のイントロから、1曲目「城」というのがメローチューンだったのが意外。数年前のフェスでのセットリストを見ると、1曲目はアップテンポの曲が多くて「おーかましてるな」と言う印象だったけど、貫禄がでてきたように感じました。 「場」ではAメロをみんなが口ずさめなかったため、ハマケンが演奏をいったん止めて、お客さんにメロディーを教える → ドラム(永田)に指で「次の小節で入って」と合図 → ベース(村上)に指で合図 っていうのが、すごくJBっぽかったです。いや、JB以外の人もやるんだけど(笑)

John John Festival

ノーマークでしたが、結果的にめちゃめちゃよかったです。今回に挙げたライブの中では、cero に匹敵するくらい感動しました。
同時刻にやっていた GRAPEVINE はそれほどそそられなかったし、John John Festival のバイオリンの女の人を知っていた(ムジカピッコリーノに出てた)ので、見てみるかーくらいのノリで足を運びました。事前に Youtube で2016年出演映像を予習済み。
アイルランドの打楽器バウロンを演奏するトシバウロンが中心となって、バイオリンのジョン、ギターのアニーの3人組。この日はサポートで、ドラム、バイオリン、アコーディオンが入っていました。途中でトクマルシューゴも参加。
テンポよく体を動かせる曲が多く、多幸感に包まれたライブでした。MCではトシバウロンがアイルランドにいたときの話があったり、演奏中にみんなで空の青さを再確認したり、自然と笑みがこぼれる世界観が作られていました。事前に 横揺れ→縦揺れ と予告の合った曲は楽しかったな。個人的には「Country Road」のカバーをみんなで歌ったところがピークで、本当に感動して泣きそうでした。

John John Festival
Acoustic Villalge STAGE(John John Festival 片付け中)

Nulbarich

John John Festival の開始と終了が少し遅くなったこともあり、Nulbarich は遅刻してしまいました。といっても、1曲目の「New Era」が始まったばかりで、歩きながらだんだんハッキリ聞こえてくる感じ。

実は Nulbarich はあんまり好きじゃなくて、、、。どうにも、最近流行りのブラックミュージック的な要素を「これ見よがし」に取り入れてる感じが、なんだかあざとく感じてしまって、、、。それに加えて、自分はコードとかよく分からないけど「研究されたオシャレ」ってニュアンスの音が鳴り続けていて、「みんな こういうの好きなんでしょ?」って言われているようで、とにかく鼻につく。それに、こういうブラックミュージックって、海外では D’Angelo の 『Voodoo』(2000年)からあるし、3~4年くらい前からその国内版みたいなものがメキメキときているのに、なぜ「今」彼らがこんなに売れてるんだ?? 深夜番組がゴールデンにあがったような感じがして、マーケティングの匂いが強烈にするあたり、あんまり好きになれないのです。この日のライブでもやっていた「On and On」で、あえてグリッドを外して揺らす感じとか(ドラムは5連符?)、あまりにも「これ見よがし」な感じで・・・。すいません。このくらいにします。

とはいえ、こういう音楽性自体は好きだし、ボーカルの声は好きだし(生で聞いたらびっくりするくらい上手かった)、さあ体揺らすぞーと思って行ったのですが・・・。お客さんがあんまりノってなくて、キョトンでした。森、道、市場に来る客層って、Nulbarichのファンとだいぶ重なっていると思ったんだけど。みんな形式的に手を挙げている感じがしました。そう感じるのは自分だけ?と思っていたのですが、ボーカルのJQ氏も「今日は恥ずかしい子ちゃんが多いみたいだね」というようなことを言っていて、演奏者から見てもやっぱりそう見えたんですね。ライブ楽しみにしていたのに、ちょっと消化不良でした・・・。 ちなみに、HPでもメディアでもあれだけ正体を隠しているのに、ライブでは顔ばっちりと出していたのは面白かったです。

優河

めちゃめちゃお客さんが少なくて、100人いないくらいでした。同時刻にやっていたアジカンにお客さんを取られてしまっていた感じで、ちょっと申し訳なかった。 密度が低いせいか、ノレる曲なのに、お客さんもあんまり我を忘れる感じになっていませんでした。優河がMCでキョトンとしながら、「あれ? みんななんでぼーっとしてるの? (。・ω・。)? 」と聞いていたのがかわいかったです。すでにいろいろ見て、疲れてたのもありました。申し訳ないです。

優河を見て帰ったのですが、出入口付近でやっていた石野卓球のDJがハンパじゃない盛り上がりでしたね。人と人の間をかき分けながら「すいませーん」って通るのが申し訳なかったです。

2018年8月23日 追記

この日のライブ映像が YouTube にアップされていました 。さすがに全員分はありませんね。自分が見に行った中では、蓮沼執太フィル優河 がアップされていました。

2018年6月8日 D.A.N. Tour 2018 “DELTA”  @ 今池ボトムライン

VIDEOTAPEMUSIC

仕事で30分の遅刻!! 入ったときには「Kan-fu Manbo」の演奏中でした。

サポートに 潮田雄一、エマーソン北村、松井泉という、この日だけの特別編成でした。すごい面子。なおさら遅刻が悔やまれます。
VHSをサンプリングしたものを流しながら演奏をする独特なステージです。どの音がVHSで、どの音が演奏かあいまいな感じがいいです。サンプリング自体はよくあるけど、VHSなので、サンプリングした音 + バックのモニターで映像も + 生演奏 という面白いハーモニーがクセになります。初めて生で見れてよかったです。

D.A.N.

最後に見たのは、去年の12月の年末調整GIG なので、7か月ぶり。今度発売するアルバムの事前発表会といったライブでした。アルバム発売前にツアーやって、発売後にもツアーやるってすごいですね。アンコール以外全編メドレーで、いい意味で途中で頭がおかしくなりそうでした。特に記憶に残っているのは2曲目 Subdance という新曲で、ハウスの感じが強烈です。これを聞いたことで、今回のアルバムはダンスミュージックのニュアンスが強くなっているんだということを感じました。アルバム買って聞いたところ、この曲、アルバムではシンセの音が小さいですね。個人的にはライブみたいにシンセ強めのほうが好きでした。この Subdance から次の SSWB の流れはかっこよくて、トランス状態にもっていかれそう。
この日はサポートの小林うてなが不在で、「あれ、今日はノーうてな なんだ。名古屋公演だけかな」なんて思っていたら、新しいアルバムではほとんど うてな不在なんですね。音数も減り、よりミニマム路線へ進んでいるようです。

残りは次の記事で。

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